瀬戸内国際芸術祭2019の旅 4日目

Added on by Maki Hayashida.

9時からの仏生山温泉オープンに合わせて、8時起床。今回の旅で唯一ゆっくり朝を迎える日。旅ベーグルと、近所のスーパーで買った岡山のピオーネを部屋でいただく。温泉の裏にある「仏生山まちぐるみ旅館」は、トイレ・洗面所・冷蔵庫は共用の素泊まりだけど、部屋はプライベートで確保されているし、寝具はとても寝心地がいいものだし、旅館とゲストハウスのいいとこ取りな感じ。すごく私向きな宿だった。こんな温泉宿が増えればいいのに、と思う。

9時になったら温泉へ。土曜の朝はいつもこうなのか、それとも今日が台風だからなのかは分からないけれど、地元のおばあちゃんたちが数人来ていたくらいでほぼ貸切状態だった。いつもは連休の夜しか来ていないから、こんなに空いている仏生山温泉ははじめて。だからお湯の良さも充分に実感できた。すべすべ。やっぱり仏生山温泉は好きだ。

今日は台風の影響で島の作品はほぼクローズなので、高松でおとなしく過ごすことにする。チェックアウト12時ぎりぎりまで温泉で過ごしたかったけれど、12時前後だけ高松に雨予報が出ていたので、11時に宿を出発。仏生山温泉からことでん仏生山駅までは少し歩くので、雨には降られたくなかった。仏生山駅のホームにも文庫があって、そのラインナップがなかなか良い。電車来ないで、と思ってしまうくらい。それにしても日本は前代未聞の台風が迫っているというのに高松はおだやか。

瓦町に戻ったら、コンテンポラリーアート・アニュアル展をやっている高松市美術館に行ってみることにする。今日は結局1日目と同じビジネスホテルにしたけれど、そのすぐ側だし。時間がたっぷりあるので、映像作品もじっくり鑑賞できて楽しめた。碓井ゆいさんと加藤翼さんの作品が私には特に興味深かった。全然知らない作家だったっから、知れてよかった。展覧会の企画として、美術館のエントランスで開かれていた琴のコンサートも聴いて、優雅な昼下がりを過ごす。

久しぶりにまちのシューレ963をのぞいて、無印良品で延泊分の下着を買って、それでも時間があったので、男木島の漆の家で教えてもらった漆のアクセサリーのギャラリーminamoにも行ってみることにする。その途中に本屋ヌルガンガを発見。気になっていた高松の新刊書店。すっかり長居してしまった。Lima Coffeeでひとやすみしてから、晩ごはんのおなじみへ。まさか今回おなじみにも行けるなんて思っていなかったな。すごく美味しい上に、お店の人柄もすごくいいので、すっかりファンになっている。今日も美味しかった。それにしても高松にいると結構お金を使ってしまう。