瀬戸内国際芸術祭2019の旅 3日目

Added on by Maki Hayashida.

6時起床。今日は船も作品もまだ通常通りに動いていることが確認できたので、朝一の高速船で直島に向かうことにする。そのためには、宿から港まで歩かないと行けないけれど。バスはまだ動いていない。身支度を整えて、7時半からmammaで朝食。豊島の塩で食べるたまごかけご飯。10分で食べて、歯磨きをして、8時にはmammaを出発。途中、ウミトタあたりの景色が絶景だった。

8時45分豊島・家浦港発の高速船で、豊島・本村港へ。9時5分着。豊島から直島に渡るにはこの船が一番はやい。今回もともとは直島に寄るつもりはなかったけれど、旅の直前に宮浦港にあるギャラリー六区で下道基行さんの展示があることを知って、それがどうしても見たくて直島経由に変更。作品がオープンするのは10時からなので、本村港から宮浦港まで30分のお散歩かなと思っていたところ、一昨日、なタ書の藤井さんに本村港にある三分一博志さんの新作を薦められたので、せっかくなのでそれも見ることにする。見てよかった。制作の過程にあるリサーチの重要さを改めて実感。その後バスの時間まで、家プロジェクトの作品も2つほど鑑賞。5年前にも見ているはずだけれど、全く色褪せていなかったので、こういうのが良質なアートなんだろうなと思う。

10時37分バスで宮浦港着、急いでギャラリー六区へ。11時30分宮浦港発のフェリーで高松に戻りたいから、30分くらいしか時間なかったけれど、ぎりぎりまで展示を鑑賞。写真家・緑川洋一の展示とはいえ、ただの写真展ではないので、あっという間に時間が過ぎてしまった。緑川さんの資料がとても興味深かったし、歯医者をしながら写真活動を続けていた点にも惹かれた。

フェリーが高松に着いたのは12時30分。ほとんどの人がフェリーでお昼ごはんを食べていた。私はお昼を買う時間がなかったので、高松港のロッカーに大きな荷物を預けたら、すぐ近くの徳島ラーメンへ。香川なのに徳島ラーメン。でもさっと食べられてなかなか美味しい。この旅は、ゆっくりごはんを食べるよりも次の船の時間が優先。

14時高松発の高速船で、大島へ。はじめての島。今回絶対訪れたかったところ。こえび隊のガイドツアーに参加してから作品を巡ったので全作品はまわりきれなかったけれど、朝日新聞の記者の方が感じていた「瀬戸芸における大島と豊島の違い」は痛いほどによく分かった。芸術祭の作品ではない大島の展示も見応えがあって、ハンセン病と大島の歴史をずっしりと感じた2時間。来てよかった。

16時半に大島を出発して17時には高松に着いてしまったので、北浜アリーへ。台湾夜市というイベントもやっていて、私の好きな旅ベーグルさんが出店されていたので朝ごはんに買う。ささやかな幸せ。港に戻って荷物をピックアップしたら、ことでんで本日の宿の仏生山に向かう。仏生山温泉(日帰り温泉)は高松に来るたびに訪れているけれど、ここに宿泊するのははじめて。24時まで温泉にいても、すぐ部屋に戻れるから嬉しい。思う存分お風呂に入ったあと、お休み処でぎりぎりまで文庫本を堪能してしまった。明日は台風で早起きする必要もないし、まあいいか。